【シーパラこども海育塾とは】

小学生を対象に、海とふれあい、海とともに成長していく「海育」をテーマにした体験授業を実施します。海に関して様々な面から学び、生きものへの関心はもちろん地球環境にも目を向けるプログラムで、命の大切さや次世代を生き抜くライフスタイルや行動を身に付けることを目的としています。2017年度は6月から毎月1回、計10回の授業をこどもたちが体験します。

第1回 入塾式

①レクチャー「温暖化ってなあに?」~私たちにできること~
②海の動物たちの飼育体験

【入塾式】

さあ、今年も海育塾に参加する小学1年生から6年生まで25名の塾生が集まりました。塾長から「海には地球温暖化を解決していく大きな力があります。これから一緒に学んでいきましょう」と挨拶がありました。また、来賓の東京海洋大学の刑部真弘先生からは「日本の海は、大きさは世界で6番目、深さは4番目です。これは大きな意味をもっています。その海についてこれから勉強していきましょう!」というお話をいただきました。緊張した面持ちでしたが、すでにノートをとっている塾生もいます。心意気が伝わってきます。これからのプログラムが楽しみですね!元気よく塾訓を唱和して、「シーパラこども海育塾」がいよいよスタートです。

 
 
 

【レクチャー「温暖化ってなあに?」~私たちにできること~】

横浜市温暖化対策統括本部・吉田美緒先生の授業は、地球温暖化と海の関係についてのお話です。
「温暖化で、サンゴが死んでしまったり、北極の氷が溶けてホッキョクグマの住むところがなくなっています。それを防ぐにはどうしたらいいでしょうか・・・?
それには、二酸化炭素の発生を減らしたり吸収したりすることが大切です。陸上には森林や植物によって二酸化炭素を吸収して固定するグリーンカーボンがあります。そして、海が吸収する二酸化炭素のことを『ブルーカーボン』といいます。海の植物のアマモや海藻のワカメやコンブなどが二酸化炭素を吸収してくれているのを知っていますか?さらに、海での二酸化炭素の吸収力は、なんと陸の吸収の2.5倍です!すごいですね。
横浜市では100年間で平均気温が2℃上がっています。
これを防ぐために横浜ではブルーカーボンを応援する取り組みを行っています。海にワカメやコンブが育つと、海がきれいになり生きものがすみやすくなります。さらに、地元でとれたものを地元で食べれば、食材の輸送のためにトラックや飛行機が排出していた二酸化炭素の量を減らすことができるので、地産地消の取り組みに力を入れています。このように工夫することが、温暖化を止めるのに役立っているのです。」
塾生のみなさんは、真剣なまなざしで、うなずいたりメモしたりしていました。それから、「赤潮」のお話が続きました。海が真っ赤になるのは、海の栄養分が増えすぎることや温暖化にも関係があるそうです。さらに赤潮が発生すると酸素不足となり、海の生きものが死ぬということを知って、塾生たちは、「そうだったんだ!赤潮はこわいなあ!」と声が上がっていました。お話を聞いているうちに海の不思議や大切さがわかってきました。

[塾生の感想]

小学校5年生 しょかさん

「グリーンカーボンのことは本で読んで知っていましたが、ブルーカーボンは
 知りませんでした。学校で太平洋のことを勉強した時に地球温暖化のことを
 習いました。ブルーカーボンにとても関心を持ちました。」

小学校5年生 はるとさん

「緑が二酸化炭素を吸収するのは知っていたけれど、海藻が吸っているのは知
 らなかったです。今日の授業で、海ってほんとに大事なんだなぁと思いまし
 た。」

 
 

【海の動物たちの飼育体験】

次は「ふれあいラグーン」での飼育体験です。今日は雨模様ですが、みなさん色とりどりのレインコートを着こんで出発です!取り組むことは①ペンギンプールのおそうじとペンギンタッチ②イルカのお世話③動物たちにエサやりです。

①ペンギンプールのお掃除

足元にある白い汚れが「フン」です。みなさんデッキブラシで一生懸命ゴシゴシ床をこすります。フンをほうっておくと不衛生になり、ペンギンが体調を崩しやすくなってしまうため、毎日お掃除をするそうです。お掃除が終わると、ケープペンギンを順番に触らせてもらいました!ペンギンさんの触り心地はどうだったかな?

 
 
②イルカのお世話

バンドウイルカとコビレゴンドウがプールにいます。このバンドウイルカの体重は230㎏もあります。一日に食べるご飯の量と同じ重さのバケツを持たせてもらいました。なんと8㎏もありました。バケツを持ったみんなは「おもーい!」と笑顔いっぱいです。
 次は、イルカの体についてです。イルカの体は、水の中で速く泳げるように肌がつるつるしていることや、イルカの尾びれの形は、マグロなどの魚とは違い、それは泳ぎ方の違いにもなっていることについて教えてもらいました。それから、イルカの体重測定や体温測定など健康管理の方法も飼育スタッフさんから教えてもらいました。
 最後に「イルカさんをジャンプさせてみましょう!」というスタッフの声にみんな大興奮。プ―ルサイドに全員が一列に並ぶと、ジャンプの合図でイルカたちはいっせいに水中に潜り、そろって一気にジャーンプ!プールをすごい速さでグルグル、スイスイ泳いでは、またジャンプ!!
 イルカたちとのコミュニケーションが、楽しくてたまらないといった笑顔があふれ、プールサイドでは大きな拍手がまきおこりました。

 
 
③動物たちのゴハンをあげる

次はアザラシとセイウチのエサやりです。用意されたケースの中から、エサのアジとサバを選んでカップに入れると、次は、飼育スタッフさんに、食べやすい大きさに切ってもらいました。「給(きゅう)餌(じ)(エサをあげること)は一番身近で動物を観察するチャンスです」と、観察の方法やエサの与え方を教わると、一人ずつアザラシにアジをあげていきました。アザラシは次から次にエサをおねだりして、とてもかわいい!
「口の中の色は観察できたかな?」と、飼育スタッフさんのチェックが入りました。
 最後にセイウチのピコちゃんのお部屋に移動です。体が大きくてひげが生えているけれど女の子だそうです。ピコちゃんのエサは、サバです。柵ごしにおそるおそる手をのばしてあげました。ピコちゃんが大きな口でシュッと吸い込む姿を見て、「おぉ!」「楽しい!」と盛り上がりました。大きな体のピコちゃん!目の前で見ると迫力がありました。
特別な飼育体験を、たくさん体験できました!

 
 

[塾生の感想]

小学校4年生 まなさん

「ペンギンは思ったよりもやわらかで、さわると体温が感じられて温かかった
 です。もうちょっと触りたかったです。」

小学校3年生 あいこさん

「ペンギンがすごく可愛かったです!考えていたよりもやわらかでした!」

小学校4年生 さやかさん

「サバがツルツルしていました。お父さんと釣りをするので、お魚に触るのは
 なれています。飼育スタッフさんが毎日やっていると聞いて、ペンギンのお
 そうじは大変だなぁと思いました。」

小学校6年生 みずきくん

「ほかの動物にはエサをあげたことはあるけれど、セイウチとアザラシにエサ
 をあげたのは、初めてでした。セイウチはヒゲが硬かったです。」

小学校4年生 あおくん

「アザラシの口の中は赤みたいな濃い色のピンクでした!エサやりが楽しかっ
 たです!」

小学校4年生 あやさん

「イルカさんにサインを出したときに勢いよく上にあげすぎて、自分のおでこ
 に当たっちゃった。とても楽しかったです!」

講師からメッセージ

 

横浜市温暖化対策統括本部
プロジェクト推進課 担当係長  吉田 美緒さま

海の大切さを知ってもらい、温暖化についても理解を深めて欲しいと思いお話しました。ブルーカーボンなど温暖化と海との関わりを初めて知った塾生もいたようですね。横浜には海がありますし、塾生の皆さんには海に対していっそう関心を持ってもらい、これからのシーパラこども海育塾を通して体験し学ぶことをお友だちやご家族にも話をして、関心の輪を広げて欲しいと思います。