【シーパラこども海育塾とは】

小学生を対象に、海とふれあい、海とともに成長していく「海育」をテーマとしたプログラムを提供します。海に関して様々な面から学び、生きものへの関心はもちろん地球環境にも目を向けるプログラムで、命の大切さを学び、次世代を生き抜くライフスタイルや行動を身に付けることを目的としています。2016年度は6月から毎月1回、計10回の開講予定です。

第9回 海の動物たちを守るために、私たちにできることは? 海育塾体験発表会準備

シロイルカ・バンドウイルカの観察

第9回のプログラムは横浜・八景島シーパラダイスで行われました。前半のプログラム「海の動物たちを守るために、私たちにできることは?」の講師は、横浜・八景島シーパラダイスの獣医を務めている大津大さんです。

まずイルカの観察にイルカのプールへ向かいました。
みんなワクワクしています。楽しみです!
プールには全身真っ白で頭がコロンと丸いシロイルカが4頭います。
塾生たちから「かわいい!」と声があがると、
「シロイルカは海のカナリアと呼ばれています。鳴き声は鼻の穴にある袋をふるわせて出しますよ」と大津先生のお話が始まりました。そしてシロイルカたちは、トレーナーの合図にしたがって様々な鳴き声を元気よく出してくれました。
次に口をよく見ると、歯が生えています。でも観察していると、エサを噛まずに丸のみしていることを発見しました。そこで、「歯はなんのために生えているのですか?」という質問に、大津先生が「砂の上にいる、タコなどを捕まえる時に使います」という答えが返ってきました。

さて、隣のプールにはオキゴンドウとバンドウイルカが泳いでいます。
オキゴンドウは体が黒っぽくて大きく、イルカではなくクジラです。しかし英語では「ニセシャチ」とつづるそうです。面白いですね!小さなイルカやマグロを食べることもあるそうです。
そしてもう一方のバンドウイルカは唯一「くちばし」があるイルカで、小さな魚を捕まえるのに役立つと教えていただきました。

[塾生の感想]

小学校5年生 ゆなさん

「鳴き方がいろいろあって面白かった。歯があまり使われないのにはびっくりしました。シロイルカってすごく可愛い!」

小学校3年生 まさきくん

「シロイルカはぷにぷにしていて、すごく可愛かった!」

小学校6年生 はるとくん

「グレーのバンドウイルカは、歯の形が尖っていてほかのイルカよりエサの食べ方がカッコ良かった。普段できないエサやりも経験して、間近に見れることができて楽しかったです。」

 
 
 
 

「アクアスタジアム」ショープールでイルカショーを体験

イルカショーが行われている大きなプールに移動してきました。
大津先生が「イルカたちに合図をしてジャンプをさせてみましょう!」と話すと、
「えー、やったー!!」とたくさんの歓声があがりました。
シーパラのトレーナーがお手本をみせてくれました。イルカたちは、トレーナーの合図でビューっと、勢いよくジャンプしました。
今度はみんながトレーナー体験に挑戦です。
「さぁ、やってみましょう!せーの!」のかけ声で、伸ばした腕を勢い良く振り上げて合図を出します。「スマイルも忘れずに!」とトレーナーのアドバイスがとんできました。
さあ、上手にできるかな?
プールではイルカたちがみんなの合図を今か今かと待っています。腕で勢い良く合図を出すと、イルカたちはプール中央で見事なジャンプしてくれました。
「やったー!」
ごほうびのエサも上手に食べてくれました。
大津先生はニコニコと笑顔で、
「カマイルカは真面目なイルカで、訓練の時間以外にも自分で練習をします。だから、みなさんのサインもしっかり受け取ってくれたのですね」と教えてくださいました。
めったにできないトレーナー体験ができて、みんなは大満足。
海育塾で、また一つ、楽しい思い出が増えました。

[塾生の感想]

小学校6年生 ゆいこさん

「3年生の時にイルカショーの調教師の人の後ろ姿をみて格好いいと思ってからずっと調教師になりたいと想っていました。今日は初めて経験出来てすごく嬉しかったです。かわいくて、それにエサをしゅーっと吸い込んでくれたのが嬉しかった!」

 
 
 
 

海の動物たちを守るために、私たちができることは?

後半は、レクチャールームへ戻って大津先生による授業です。
「今、みなさんが見てきたかわいいイルカをはじめ海の生き物たちは、人間によって苦しめられていることがあります。それはゴミによる海の汚染の問題です。ゴミ箱に捨てられなかったゴミは風に飛ばされて、下水管などを通って海に流れてしまうのです。海水の流れは、世界中を巡っていますから、ゴミも世界中を回ってしまいます。その間に、特にビニールなどの人工物が海の生き物を苦しめています。
子どもの頃にビニール袋やテグスなどが絡まってしまったイルカは、体が成長するとどんどん締め付けられて最後には死んでしまう。子どものイルカは、ビニール袋やジュースの容器をおやつだと思って食べてしまいます。魚も人工物を食べてお腹が空かなくなり、エサを食べなくなってしまい死んでしまう。そういう事実がスライドで紹介され、みなさん真剣な眼差しで見入っていました。人工物は自然に還りません。人工物は消化できないのです。苦しくても、魚たちはどうしようもできません。悲しいことですね。」と。
そして大津先生は、生きものたちがゴミを飲み込んで苦しむ姿の写真を、次々と紹介してくださいました。
「私たちがまずできることは、ゴミはゴミ箱に捨てること!今日は、それを覚えて帰って実行してください。」と、大津先生の力強い訴えが、塾生の心に響きました。
みんなは絶対にゴミを川や海に流さないと、心に誓いました。

[塾生の感想]

小学校5年生 みきさん

「今日お話を聞くまでは、海の生物はお腹が空いて死んじゃっているのかなと思っていましたが、お腹の中にあんなものが入っているなんてかわいそう。すぐに私にできること、ゴミはゴミ箱にということを実践したいと思います。」

小学校6年生 はるとくん

「僕たちにできることを今日教わったから、ぜひ実行したいです。」

 
 

思い出の海育塾体験を、絵に表そう!(海育塾体験発表会の準備)

次の最終回の授業は、海育塾体験発表会です。
「今日最後のプログラムは、そのための準備をします。宿題で書いてきたもらった作文をもとに、絵を描きましょう。海育塾を通して、いろいろな場所に行き、いろいろなことを体験して、たくさん勉強しましたね。その感動の場面を絵で表現してください!」と、スタッフの説明が終わると、柴漁港のアナゴの絵、アマモの様子、見学したイルカの絵など・・・みんな夢中になって描き始めました。
これまでたくさんの授業を取材してきましたが、3月の最終回となる海育塾体験発会がとても楽しみです。

[塾生の感想]

小学校2年生 ゆうらさん

「マダコを描いたのは、柴漁港が面白くて、すごく楽しかったからです。学校で『魚ちゃん』と言われてるくらいお魚が大好き。新種のタコも描いてみました!」
小学校5年生 ひとみさん「水槽実験を描いたのは、自由研究でやってみたいと思ったくらい面白かったからです。すごく印象に残っています。」

小学校4年生 しょういちろうくん

「アナゴの筒と海底ホテルを描いてみました。ウナギも描きました。このエレベーターは海上につながっているんです。支える柱も書きました。構造やメンテナンスを考えるのが難しいんですよ。」

小学校4年生 ひよのさん

「深海6500の回に行きたかったけど台風で延期になってしまったので、絵に描きました。振替日は予定があって行けなくてすごく残念でした。深海魚が好きなんです。チョウチンアンコウや光るクラゲ、クリオネも可愛いから書いてみました。」

小学校4年生 まひろさん

「アマモの中にいる生き物を描いてみました。ウナギ・あめふらし・草フグです。」

小学校6年生 あゆむくん

「明治丸を書きました。描きやすいかな、と思ったし、見学がすごく楽しかったからです。」

 
 
 
 
 

講師からメッセージ

 

横浜・八景島シーパラダイス 事業一部長(獣医師) 大津大

海の生物の魅力と、それを育む海の魅力を知ってもらい、それを守るために自分たちにもできることがある、ということを知って欲しいと思います。またイルカやアシカなど、この動物が好き、というところにとどまらずに、海全体がどのように成り立っているかに興味をもち、なぜ海を守らなければならないのか、守るためにどうするのかを考えていってもらえると嬉しいです。